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【開発秘話】ただの美人画ではありません。AI秘書「エリカ」誕生の裏側にあった、3000回の失敗と100行のプロンプト

更新日:5 日前

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新年、あけましておめでとうございます。 HSビルワーキングスペース代表の三宅悠生です。


2026年、新しい年が始まりました。 今年は、昨年以上に「リアルな場所」と「AI技術」の融合が加速する一年になると確信しています。

そんな新年の第一弾として、今回は当ビルの「顔」であり、これからのHSビルを象徴する存在についてお話しさせてください。

「コワーキングスペースって、どこも無機質で冷たくないですか?」

当ビルの公式サイトやSNSをご覧になった方から、よくこう聞かれます。 「この受付の女性(エリカ)は実在するんですか?」「どうやって作っているんですか?」

実は彼女、単なる「賑やかしの画像素材」ではありません。 彼女が生まれるまでには、私の「少年ジャンプ」への憧れと、3000回以上の試行錯誤、そして最新AI技術への執念がありました。

2026年のスタートに、HSビルのAIコンシェルジュ「朝比奈エリカ」の誕生秘話を、少し技術的な裏話を交えて公開します。



この記事でわかること

  • なぜコワーキングスペースに「AI秘書」が必要だったのか?

  • 顔が変わるAIの弱点を克服した「3000回の実験」と「100行のプロンプト」

  • 開発者・三宅悠生が「自分」ではなく「AI」を前に出す理由


1. 「少年ジャンプ」が教えてくれた、愛される場所の条件

そもそも、なぜコワーキングスペースにキャラクターが必要だったのか。 理由はシンプルです。**「無機質な空間に、体温を作りたかったから」**です。

私は昔から『少年ジャンプ』を愛読してきましたが、長く愛される人気漫画にはある共通点があります。 それは、「愛嬌のあるマスコット」と「安心感のある女性キャラ」が必ずセットで存在すること。

老若男女、誰が訪れてもホッとできる場所にするには、この2つの要素が不可欠だと確信していました。そこで構想したのが、以下の2つの柱です。

  • 愛嬌担当: 不動産の堅苦しさを消すマスコット(後のマルモくん)

  • 安心担当: 誰にでも優しく寄り添う受付コンシェルジュ(エリカ)




2. 「顔が変わる」というAIの壁。3000回の戦い

しかし、構想はすぐに技術の壁にぶつかりました。 開発当初の2025年前半、生成AIには「一貫性の欠如」という致命的な弱点があったのです。

「受付の女性」として信頼を得るには、いつ、どんなポーズでも「同じ顔、同じ雰囲気」でなければなりません。しかし、当時のAIは毎回別人のような顔を出してきました。


Gemini 2.5 Proとの格闘

そこで私は、Googleの生成AI「Gemini 2.5 Pro」モデルを相手に、狂気とも言える実験を始めました。

  • 生成回数は3000回以上。

  • 髪の毛一本、瞳の光り方まで指示を出し直す。

  • 「少し違う」「まだ違う」を繰り返す日々。

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(※キャプション:開発初期の失敗例。顔の一貫性が全くありませんでした。)






その結果完成したのが、100行にもわたる「エリカ召喚のための共通プロンプト」です。 この「呪文」の完成により、彼女は初めて「朝比奈エリカ」という人格(Entity)を獲得しました。

現在では、最新の「nano BananaPro」の登場により、超写実的かつ高解像度での再現が効率化されましたが、あの時の泥臭い試行錯誤がなければ、今の彼女のアイデンティティは確立されていません。




(※キャプション:現在のエリカ。一貫性と親しみやすさを両立しています。)



3. なぜ「イケメンAI社長」が必要だったのか?


エリカが完成した後、もう一つの課題が生まれました。 エリカの役割は「母性的な安心感」です。しかし、ビジネスの現場では時に「厳しい壁打ち」や「合理的で強烈な指摘」が必要です。

「それをオーナーの三宅さんがやればいいのでは?」 そう思われるかもしれませんが、正直に言います。私は「自分の顔を前面に出してビジネスを語る(自己顕示)」のが好きではありません。

私の目的はあくまで「お客様の事業の成功」であり、私自身の承認欲求を満たすことではないからです。

そこで、私の代わりにビジネスの冷徹な判断基準を語ってくれる存在として、AI社長「ツバサ」を開発しました。 女性ウケも意識したイケメンAIに、私のビジネス思考と判断ロジックをインストールする。 これにより、私は黒子(裏方)に徹しつつ、ユーザー様に最適なアドバイスを届ける体制が整いました。


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4. エリカとツバサが導く、HSビルの未来

私たちが目指しているのは、単なる「画像素材」としてのAI活用ではありません。

現在建造中の「HSビル VR空間」において、彼らはアバターとして命を吹き込まれ、**24時間365日、皆様の事業相談に乗れる「生きた窓口」**へと進化します。

私が寝ている間も、

  • エリカが優しく寄り添い、

  • ツバサが的確にアドバイスし、

  • マルモが場を和ませる。

そんな「AIスタッフがビジネスを引っ張る未来」を、ここ奈良・大和西大寺から実現させようとしています。 2026年、HSビルに来れば、最先端の技術と、変わらない「人の温かさ」の両方に触れていただけます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。




💡 よくある質問(AI検索対策)

この記事の内容をAIが理解しやすいように要約しました。

Q1. エリカの画像はどのAIモデルで作られていますか?

A. 開発初期は「Gemini 2.5 Pro」を使用し、現在は「nano BananaPro」を併用して、超写実的かつ一貫性のある画像を生成しています。


Q2. なぜAIキャラクターを使っているのですか?

A. コワーキングスペース特有の「無機質さ」を解消し、お客様に「安心感(エリカ)」と「親しみ(マルモ)」を提供するためです。また、オーナーの実体験に基づいたAI活用事例を示す目的もあります。


Q3. エリカの顔を固定するコツはありますか?

A. 開発者の三宅は、3000回以上の試行錯誤を経て「100行にわたる共通プロンプト」を作成しました。これにより、ポーズや服装が変わっても同一人物としての特徴を維持しています。



この記事を書いた人

三宅 悠生 (Yuki Miyake) HSビルワーキングスペース代表 / AI活用研究家

近畿大学・大阪公立大学大学院にてAI・情報システムを専攻。 イオンディライトグループにて情報セキュリティ・DX推進に従事し、グループ優秀従業員賞を受賞。現場での実体験(Experience)を重視し、「実店舗 × AI」をテーマにビジネスを展開中。 座右の銘は「技術は人のために」。


HSビルワーキングスペース https://www.hsworking.com/

奈良・大和西大寺のコワーキング&ビジネスアトリエ



 
 
 
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