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ニッポン放送に取材いただきました|奈良から実践する「不動産×AI」とHSビルワーキングスペース

  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

2026年8月15日(土)、ニッポン放送「八木亜希子 LOVE & MELODY」内のコーナー「10時のグッとストーリー」で、HSビルワーキングスペースと代表・三宅悠生の取り組みを紹介いただく予定です。番組の取材にご協力し、放送日が決まりましたのでご報告します。

紹介は午前10時以降を予定しています。生放送の番組のため、突発的な事件・事故などの事情により、内容や放送時刻が変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。

このお知らせを、単なる「メディアに出ます」という報告で終わらせるつもりはありません。今回取材のテーマになったのは、私たちが奈良・大和西大寺で実際にビルとワーキングスペースを運営しながら、AIをどう経営に組み込んできたかという話です。この記事では、その経緯を企業側の視点で整理しておきます。


今回ニッポン放送に取材いただいたテーマ

取材でお話ししたのは、生成AIを「経営のパートナー」として使いながら、ビル運営と新規事業を組み立て直してきた過程です。

具体的には、次のような範囲に及びました。

  • 家業であるビル経営の引き継ぎ

  • 引き継ぎ時点の空室・売上の立て直し

  • 空室をどう活用するかという意思決定

  • AIを使った市場分析と事業判断

  • 空室のワーキングスペース・貸し会議室への転換

  • Webサイト、コンテンツ制作、顧客対応へのAI活用

  • 人とAIの役割分担の考え方

「便利なAIツールの紹介」ではなく、資金にも人手にも余裕がない中小企業が、実際の経営判断にAIをどう使ったのかという実践事例として取り上げていただいた形です。


奈良に戻り、ビル経営を引き継いだところから始まった

HSビル(ハッピースクール・ビル)は、代表・三宅の祖父が教育関連の事業を行う建物として建設し、その後、母が2代目として運営してきたテナントビルです。三宅は千葉のビルメンテナンス会社に勤務していましたが、母の体調をきっかけに奈良へ戻り、2024年春にビル経営を引き継ぎました。

引き継いだ時点の状況は、決して順調とは言えないものでした。コロナ禍などの影響もあり、空室は全体の約3分の2に達し、売上は最盛期の4割以下まで落ち込んでいました。

この背景を先に書いているのは、苦労話をしたいからではありません。私たちがAIを使い始めた理由が、「AIが流行っているから」ではなく、「他に取れる手段が限られていたから」だという点を、正確にお伝えしておきたいからです。


最初のAI活用は「新事業をやるべきか」という経営相談だった

立て直しの手段として考えたのが、空室の時間貸しでした。時間単位で借りられる場所があれば、会議室が足りない企業や、自宅以外で仕事をしたい個人の需要があるのではないか。そう考えたものの、その仮説が正しいかどうかを確かめる方法がありませんでした。

調査会社に市場調査を発注する資金の余裕がなかったからです。


そこで、奈良県内の貸しビル業の状況や自社が置かれた条件を入力し、「空室を時間貸しする事業に、どれくらい成功の見込みがあるのか」をAIに分析させました。返ってきたのは、想定していたより具体的で的確な内容でした。それを判断材料のひとつとして、新事業に踏み切ることを決めています。


ここで強調しておきたいのは、AIの回答をそのまま実行したわけではないということです。実際の流れは次のようなものでした。

  1. 自社の状況・地域の条件・制約を、こちらから具体的に入力する

  2. AIに仮説と分析を出してもらう

  3. 現場で分かっている実情と照らし合わせ、使える部分と使えない部分を切り分ける

  4. 最終的な意思決定は経営者が行う


この4ステップは、現在HSビルが法人向けに提供しているAI導入・業務設計支援の考え方の土台にもなっています。AIに答えを出させるのではなく、判断の材料をつくらせて、決めるのは人間側が担う。この分担を最初に決めておくかどうかで、AI導入の成否は大きく変わります。

その後、空室の半分の区画を貸し会議室などに転換し、AIを使いながらサービスを組み立てていきました。Webサイトに登場するシカのキャラクター、サービス紹介動画、キャッチコピーも、AIを使って制作したものです。現在、貸し会議室は予約が埋まりやすい状況が続いており、テナントが入居していた頃と近い水準の収益を確保できるところまで戻っています。


AIを「丸投げ先」ではなく「経営のパートナー」と考える

取材でもお話しした、私たちがAI活用でいちばん大事だと考えている点があります。

AIに丸投げしないこと。 どんな目的があって、どんなゴールを求めているのかを具体的に伝えること。そして、返ってきた回答に対して、こちらからさらに細かく問い返し、精度を上げていくこと。

これは、人と仕事をするときとほとんど同じです。目的、条件、制約、ゴール。この4つを曖昧にしたまま依頼すれば、相手が人でもAIでも、期待した成果は返ってきません。逆に、この4つを具体的に渡して対話を重ねれば、返ってくるものの質は上がります。

そのうえで、私たちは「相手を信じて任せる。ただし責任と最終判断は人間が持つ」という線引きを守っています。任せることと、放り出すことは違います。この線引きがあるからこそ、AIに任せる範囲を安心して広げていくことができます。



現在のHSビルにおけるAI活用

現在、HSビルではAIを次のような業務に活用しています。

  • Webサイトの運用、SEO / AIO(AI検索最適化)

  • ブログ記事や紹介動画などのコンテンツ制作

  • 問い合わせへの一次対応

  • 社内業務の棚卸しと手順の整理

  • AIスタッフ/AIエージェントによる定型業務の実行

  • 経営判断の材料づくり(調査・比較・シミュレーション)

  • 法人向けのAI導入支援・業務設計

  • 法人研修・講演


一方で、誤解のないように書いておきたいことがあります。AIだけで運営が完結しているわけではありません。 施設の設備管理、お客様対応の最終判断、料金や契約の意思決定、現場での細かな運用は、これまでどおり人が担っています。AIが担っているのは、定型的で反復性の高い業務と、判断のための材料づくりです。

「AIで人が要らなくなった」ではなく、「人が判断と現場に集中できるよう、AIに任せられる部分を切り出した」というのが実態に近い表現です。



奈良から「AIを事業成果につなげる」取り組みを続ける

今回の取材でお話ししながら、あらためて考えたことがあります。

私たちは大都市圏のIT企業ではありません。奈良・大和西大寺で、実際にビルとワーキングスペースを運営している事業者です。だからこそ、AIを「紹介する」のではなく「使って、成果と失敗の両方を経験してきた」という立場から話ができます。

AI導入を目的にすると、たいてい途中で止まります。私たちが見ているのは、売上、集客、業務効率、顧客対応、意思決定といった、もともと抱えていた事業課題のほうです。そこから逆算して、どの工程をAIに任せるかを決める。この順番を守ることが、中小企業がAI活用で成果を出すための現実的な進め方だと考えています。同じように、地方で、限られた資源で、事業をどう立て直すかを考えている方に、今回のお話が何かのヒントになれば幸いです。


放送情報

※生放送の番組のため、突発的な事件・事故等により、内容および放送時刻が変更になる可能性があります。




AI活用のご相談について

HSビルでは、自社の経営でAIを実際に使ってきた経験をもとに、法人向けのAI支援を行っています。ツールの導入だけで終わらせず、「どの業務をAIに任せ、どこを人が持つか」という設計から一緒に考えます。


奈良・大和西大寺の施設のご利用はサービス一覧からご確認いただけます。


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